初代山中正吉が文政年間(１８２０年頃)東海道吉原宿で能登杜氏と奇遇し、酒造業を始めました。富士山の清らかな伏流水、田方平野の良質米、南アルプスを吹き抜ける乾燥した北風などが醸造に最適な環境を作り上げています。この蔵の大吟醸は、山田錦を４０％以下に高精白して、創業以来酒質を守りつずけてきた能登杜氏の伝統を受け継いでいる、酒造り３５年のキャリアを持つ、吹上弘芳氏が低温でじっくりと醸した名品になっています。

ひやおろし

今回はひやおろしを沢山集めてみたので、この高砂の「ひやおろし」も紹介したいと思います。高砂自体は結構酸の上がったお酒ですが、この冷やおろしはあまり酸を感じる事なくスルスルと飲めてしまうお酒になっています。どちらかと言えば、辛口の酒ですが、しっかりとした味わいも楽しめる（スルスルと飲めると言っても決して水のような酒ではありません）なんとも楽しい冷やおろしになっています。個人的な感想ですが、この冷やおろしは本来の高砂のシリーズの中では一番好きです。