旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-11-05 生ビールの話

親方楽談:生ビール話55。

いくら美味しいビールを飲んでいても、最初から最後までビール以外口にしないと言うのはおかしな話でいただけない。ビールはまた、つまみによって美味さが倍増されるのだ。よく、酒を心から愛している一部の人たちは(いろんなアルコール飲料があるけれど、ほとんどのアルコール飲料愛好家に共通して言えることだと思う)お酒の味がにごるから(この場合アルコール飲料のこと指す・・と言うことにしておこう)と言って、つまみや食べ物を口にしない人たちがいるのだ。

ビールの話しから少し離れるけれど、ウイスキーのシングルモルトがブームになり、いつも行くショットバーにも知らない間にシングルモルトのボトルが並んでいた。とあるカウンターのお客の言葉を聞いてびっくりしたのだ。「ウイスキーの香りや味をじっくりと確かめるためにすきっ腹にしてきました、ああっ、マスターおつまみは何もいりません。この一杯をじっくりと味あわせてください・・・」そう言ってこのお客さんは、2時間ほど一杯のウイスキーをチビリチビリと味わい、自分が仕入れたウイスキーの知識を隣のお客さんなどにご披露していたのだ・・・。「帰ってもらぇえ・・・・・・。」と私は言いたかった。自分の店ではないのでぐっとこらえたけれど、そんなの自分の家で飲めって言うの。迷惑だっちゅうの!!!。商売をしている以上仕方がないじゃないか・・と言うようなご意見があるのも百も承知で言わせていただくのだ。・・・・こなくっていいって。

料理にしてもいろんなお店があって、一歩店に入ったら余計な私語は禁止で黙々と料理を食べてさっさと帰る・料理人が一生懸命に作ったものをだらだらと話をしながら食べてもらいたくない・・。と言うのが理由らしい。そりゃぁ違うって。一生懸命作るのが仕事なのだ。命を削って仕事をするのが当たり前なの、誰だっておんなじことをしてるんだってば。サラリーマンの人たちだっておんなじ、芸能人だっておんなじ、スポーツマンだっておんなじ、中途半端な奴は自然に淘汰されるんだって。お客さん脅かして食べさせたってえらくもなんともない。ただ、ただね、これだけは言っておかないとね。うるさくいうつもりはないけれど、食べるほう、つまりお客様のほうにも最低限守らなければならないルールって言うのがある。うるさく走り回る自分の子供をしかりもせずに、それを注意する店の人間に食って掛かるようではいけないのだ。いくら自分がお金で買ったものでも、食べ散らかしたり、けなしながら食べたりしてはいけないのだ。守るべきルールと言うのは何処にでもあるし、誰でも守らなければいけないのだ。それがわからない人が多いから口うるさいと言われる店が増えるんだろうなぁ。

今日はビールの話しをするつもりだったのに、また明日頑張るのだ。

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