旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-10-19 生ビールの話

親方楽談:生ビール話49。

ちょっと久しぶりになったかな、ビールの話し。美味しく注ぐ方法の続き。

ビールの注ぎ方は、慣れてくると、状況に応じて微妙な調節ができるようになるのだ。状況に応じてと言うのは、注がれるビールの状態は常に一定ではないからなのだ。たとえば、より低温に冷やされているビールほど、泡が立ちにくいのだ。多少乱暴に注いだほうが、上手に注げる。逆に冷やし方が甘いと思われるビールは比較的に泡が立ちやすいから、いつもよりデリケートに注いだほうがいいのだ。

もっと言うと、缶ビールかビンのビールかによっても違ってくるのだ。特に、缶ビールはステイオンタブ(容器からタブが離れないもの)の影響があるので、ビンよりも癖があるのだ。これも長いビール飲みの経験として分かってくることなのだが、一応、以下の事に注意をして理解しておいてほしいのだ。第一に、ビンよりも缶のほうが泡が立ちやすいのだ。それはステイオンタブ(栓)を開けたときに内側に折れ曲がる・・これを「開口片」と言うのだが、ビールを注ぐ時にビールをかくはんして泡を立てるためにこうなっていると思われる。これがビンビールなら、そのままスーッとストレートに注がれるので、缶に比べると泡が立ちにくい。しかし、缶ビールも半分ぐらいに減ってくると、注がれる時に折れ曲がった開口片にビールが触れにくくなるために、泡も立ちにくくなってくるのだ。

こんなこともある。逆に冷蔵庫から出して室温においておけばそれだけビールの温度も上がるので、泡は立ちやすくなると言う面もある(ホホウ)。まあ、大体このあたりまで注意をして注ぎ加減を調節できればかなりのビール通だと自負してもいいかもしれない。泡は気圧の影響も受ける。平地より気圧の低い高原でビールを注ぐと荒い泡が立つけれどすぐに消えてしまう。どうも美味しく注ぐことができないのだ。ビール事態もぴりぴりした感じがしてあまり美味しいとは思えない。
○○○高原ビールって、とてもいいネーミングだと思ったのに「このビールは美味しくありませんよ・・」って書いてあるのと同じみたいな気がしてきた。

また続いてしまうのだ。

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