旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-09-21 生ビールの話

親方楽談:生ビール話43。

こういった「グラス」や「ジョッキ」で飲んでほしくない、というのは、今までの書き込みで分かっていただけただろうか(あくまでも大まかにね)念のためにまとめてみるのだ。

細くて背の高い「グラス」・・注がれたビールがきりもみ状態になって「グラス」の中でぶつかり合い、泡ばかりになってしまう。ウイスキーグラスのように太くて背の低い「グラス」・・泡が蟹泡のように荒く泡持ちも悪い。口が広いために、思い切り上を向いて気持ちよくグビグビと飲めないのだ。ッてことはチビチビとした飲み方しか出来なくなってしまう。「グラス」の上方が開いている逆円錐形の「グラス」・・一見おしゃれに見えるけど泡持ちが良くなくて泡が荒くなってしまう。注ぐとまともな泡が出来ない典型的な「グラス」なのだ。ちょっとおしゃれな感じのお店に行って「グラスビール」なんて頼むとたいていこの形の「グラス」で出てきたりするのだ。「ピルスナーグラス」と一般的には呼ばれているのだが、あくまでもドイツとかチェコとかの本格的な香りのあるピルスナービールを飲むときのために作られた「グラス」であって、むしろホップの香りを押さえ目にしている日本のビールでは悪いことはあってもいい事は何もない「グラス」なのだ。

大きく変形している「グラス」よく長靴の形をしたような「グラス」があるけど、これも飲みにくいだけでいいことはないのだ。とにかく、急カーブがあったり変形しているようなビール「グラス」では、泡の立ち方がきれいに立たないのだ。いいことはないから長靴はやめておくのだ。底に丸みがついていない「グラス」は注いだビールが底まで達したときにスムーズに上方へ抜けないので、もまれて泡が多くなりやすいのだ。

で、ここまで書いてふと貴田乃瀬で使っているアサヒの「熟撰」専用グラスを見ると、これはもうばっちり美味しいビールが飲める形になっているのだ。なんと言うか、上に書いてある不味いビールが飲めてしまう「グラス」とはまったく違う「美味しいビール」が飲める究極に近い形だ。アサヒさん結構こんなところまでちゃんと考えているのだ。そういえば「このグラスで飲んでもらわないと美味しいって言ってもらえませんから・・」と何回も念を押されたけれど、ちゃんと分かっていたわけだ。

まだまだまだ続くのだ。

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