旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-09-14 生ビールの話

親方楽談:生ビール話41。

美味しく注がれたビールには、適度なきめ細かい泡が乗っている。重要なのはこの「適度な」という「程度」だ。泡ばっかりになってもいけないし、泡が立たないのだめだ。きめ細かい泡が全体の約30%ぐらいになるように注がれたビールが最も美味しいのだ。これを実現するために非常に重要なのが「グラス」の形状だ。つまり、注がれたビールがどのように「グラス」内で動くのかが大事な問題なのだ。前回も書いたけれど、細くて高すぎる円筒形の「グラス」にブールを注ぐと泡ばかりになってしまうのは、注がれたビールが底や周りの円筒部次々とぶつかって、さらに注がれてくるビールともぶつかるためだ。この状態をビールが「もまれる」というのだ。パチンコの玉のように不規則にあちこちにぶつかるために過度に炭酸ガスが抜けてしまい、発砲しすぎてしまうというわけなのだ。

逆に背が低く口の広い「グラス」は、荒い泡ができやすく、ガスぬけも多いため、泡立ちも泡もちもいいとは言えない。それじゃぁどうしたらいいんだぁって事で、ビアホールのビールの注ぎ方をご紹介するので、参考にしておこう。

量的には適度で、質的にはクリーミーな泡を作るためには、注がれたビールが最初の衝撃を受けたあと「グラス」を縦にぐるっと1周するようにして他の衝撃をすり抜けることが必要になるのだ。これを「ビールが抜ける」と言うのだ・・。専門用語も始めて登場して、大変勉強になるのだ。しかし、これを読んだからといって、ウンチクなどをおねぇちゃんにたれると嫌われるのでビールを飲むときにはまず、楽しく飲むことのほうが大事だということを頭に叩き込んでおかなくてはいけないのだ。注がれたビールの行方は「グラス」の底の形状もかかっているのだ。たとえば下のほうに行くにつれて狭くなっているのに、底だけ少し広くなっているような「グラス」がある。このような「グラス」の底は注がれたビールの逃げ場がなくって、乱気流のようにもまれてしまう。つまりビールの「グラス」には適していないことになる。だんだんと本題に近づいてきたのだ。

まだまだなのだ。

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