旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-08-28 生ビールの話

親方楽談:生ビール話34。

飲みものや食べ物の温度は、甘味や苦味の感覚に影響するって事がわかってるそうだ。フフ〜ン、貴田乃瀬ではビールを飲んだ後に出す日本酒と最初から日本酒にするお客様ではスタートの日本酒が違う。当然のことだけど、ビールで冷えた口の中に入れると、同じ日本酒で味の感じ方に違いがでてくる。単純に温度の話しだけではないのかも知れないが(ビールを飲んだ後とたとえば甘いジュースを飲んだ後ではその後どちらも同じ日本酒を飲んでも味が変わって感じるのは当たり前だ・今回は温度の話だけに絞ってかいてるから)口の中に入れるものの温度は重要なことに違いない。同じ濃度の砂糖水を例えにとって見ると、冷やして飲むのと温めて飲むのでは甘さが変わってくる。冷やしたほうが甘味を感じなられない。

同様なことは苦味にも言える。冷たくなるほど感じにくくなる。これは甘いとか苦いとかだけではなく辛いとかショッパイなんて・・つまり味として感じるものに総じて言える感覚だ。煮え立った味噌汁と冷蔵庫に入った前の晩の味噌汁・・同じ味がするわけがないもの。熱すぎたり冷やしすぎたりって事は、過ぎたるは及ばざるが如し・・ってわけで、せっかくの旨味を舌がとらえられなくなってしまうような温度ではだめだって事だ。

ここで、ビールの話しに一気に戻るけど、ビールを美味しく飲む時に考えなくてはならないことのひとつに、ビールの味覚がほかの飲食物よりもずっと温度に敏感だって言うことだ。ビールの味はほんの少しの温度差に左右されてしまう。原因としては、ビールの中に含まれている炭酸ガスが上げられる。高い温度のビールは炭酸ガスが抜けやすく、ビールの中の炭酸ガスの状態をうまくコントロールできない。ここがポイントだ。ビールの中の炭酸ガスをうまくコントロールすることがビールを美味しく飲むための大きな条件なのだ。これは大変デリケートなことで、これがうまくできないもんだからなかなかビールを美味しく飲むことができないのだ。

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