旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-08-20 生ビールの話

親方楽段:生ビール話30。

生ビールを扱うようになって(勉強して)当たり前の事なんだろうけど、おさらいさせてもらった事がいくつかある。まず、生ビールは肉や魚、野菜などと同じように生ものなんだって事だ。だって生ビールって言うじゃない(笑)。一昔前には低音加熱殺菌したビールが主流だったけど、今ではほとんど全部が生ビール(もちろんビンビールでも缶ビールでもね)生ビールだからって言うわけでもないけれど、ビールって言う飲み物は以外にも自然飲料なのだ。以外じゃないかな?。化学物質などは一切使われていないし、防腐剤や酸化防止剤なんていうのも入っていない。アルコール飲料だから、腐るって言うことは無いようだけど、どれだけ最先端の技術を使って醸造されてビンや缶に詰められたビールでも時間がたてば酸化して味が変化してしまう。以前、今頃の季節にバーベキュウをやろうと言うことになり、チョビットケチってディスカウントショップでオールトラリアのビールを買った(銘柄は忘れたけど)で、そのときに気が付くべきだったんだけど、このビール、買った時点でほぼ賞味期限が切れていた。飲めばやはり不味いわけで、でも「オーストラリアのビールって言うのはこんな味なんだなぁ」って思ってバーベキュウ終了。売り切れずに残ったビールを持ち帰り冷蔵庫の奥のほうに・・完璧に忘れてほぼ1年後に発掘されたものを恐いもの見たさで飲んでみた・・。「・・・・・・・・・・・・・」と思ったとおりの反応ができるほど不味かった。「ビールが腐ってる」と思ったほどだ。話がかなりずれちゃったけど。

現在ではビールの中の酸素量100万分の1単位から10億分の1単位になるくらいにものすごく厳重に管理されているそうだけど、それでもまったくのゼロって言うわけじゃない、このほんのチョビットの酸素がビールの酸化を進めて、味や香りを劣化させるって言うわけだ。よく、大手のビールメーカーや地ビールメーカーなのでは実際にビールを製造している工場を見学してもらいその場で出来たてのビールが飲めるような施設を作ってあるところがあるけれど、そこでビールを飲むと「いつも飲んでる銘柄なのに、どうしてこんなに美味しいんだろう??」って驚く事が多い、その一番の理由が「鮮度」なのだ。

簡単なことなのだが、改めて言われてみないと忘れていることが多いのだ。ビール、奥深し。

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