旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-08-12 生ビールの話

親方楽段:生ビール話28.

前回の話の中でビールには「美味しく飲む努力」が必要だと言う話しをしたけれど「飲み方しだい」でびっくりするほど美味しくなったり、ゲップがでるほど不味くなってしまう、アルコール飲料としては実に珍しいスタンスを持っている。たとえば、注ぎ方とか、それで違ってくる泡の状態、コップの形だって影響するだろうしブールの温度なんかも関係してくる。ある意味、ワインと同じくらい、いやそれ以上に「美味しく飲む努力」を怠れない飲み物かもしれない。

そういった意味では、現在の日本で「自称ビール愛好家」と自負している男性には耳の痛い話や、そこまでしなければいけないのかっ・・と言う話をしていかなければならないのだ。ワインブームや日本酒の地酒ブームに大きく貢献したのは中今年の男性ばかりではなく、若い女性の力が大きかったと言われている。実際貴田乃瀬でも女性のしめる割合はかなり大きなものだ。街中のワインバーや焼酎バー、居酒屋いたる所で女性のお客様を意識した店作りやメニュー作りがおこなわれている。何を食べてもうまいけど汚いと言うお店では女性のお客様は納得しないのだ。内装の雰囲気がよく、アルコールも料理も美味しくなければ「良し」とはされないのだ。
安くて酔えればそれでいいと言うようなおじさん達とは違うのだ。多少のお金を払うことを覚悟しても、ちゃんとしたものを「味わえる」お店を選ぶのだ。もちろんおじさん達だってうるさくなって来ているのだ。特に日本酒の味にはうるさくなったと思う。おじさん達の唸るようなパワーが日本の酒造業界を変化させたことは紛れもない事実だし、日本の酒文化に対する功績は計り知れないものがある。

女性の力が侮れないと言うことはビールにも言えるのだ。いや、ビールだけではなく、ワインなどはその際たるものかもしれない。1週間に1回ほどしかビールを飲まないと言う女性のほうが、毎晩晩酌でビールを飲んでいるおじさん達よりも味に敏感な人がいる。一般の人では識別できないような「苦味や雑味」を見事に区別できる人がいるのだ・・女性の中に。味覚が非常に敏感なのだ。

話はどんどん続くのだ。

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