旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-08-10 生ビールの話

親方楽段:生ビール話27。

さて、しばらくラクチンしてしまっていたので、今日からビールの話しを、また書き始めよう。

今では、ビールは食事にも欠かせないアイテムのひとつになっている。料理の味を引き立ててくれるのは何もワインや日本酒だけではないって事ぐらい「ちゃんと知ってるってばっ」って言う人もたくさんいる。ビールだからこそ美味しく食べる事のできる料理、逸品がわれわれ日本人の食メニューに少なくないはずだ。たとえば焼き鳥・・焼き肉(これは日本食って言えないかもしれないけど、カレーが日本食って言う時代だからね)これなんかは絶対にビールでしょう。今の時期なら京都の一流料亭でも鮎の塩焼きにはビールを出すところが少なくない(京都ではビールと鮎は出会い物と呼ばれて・・漫画美味しんぼでも言ってたっけ)。家庭に入っても、お父さんたちの晩酌は日本酒からビールや焼酎へと移っているわけで・・っと言う事は、家庭で作られるおかずの多くはビールでもいけるって事になる・・と思うのだ。

野球場や、旅行に出かける時の列車の中、バーベキュウやハイキング(少し古いか)いつでも何処でもお供は缶ビールだ。日本人の食生活に深く入り込んで、今ではビールなしでは語りたくても語れないほどになってしまっている。しかし、日本酒や、焼酎、飛ぶ鳥を落とすような勢いがあったワイン様のように、うるさいと言うか、語ると言うか、こだわりと言うか、つまりこよなく愛している人が少ないのがビールの欠点だ(個人的見解)。

飲むならビールだ、って言うくらいではこよなく愛している部類には入らない。冷蔵庫のビールが自分の気に入った温度にまで冷えていない・・気分が悪い・・て言うくらいでも、あいしているくらいにはなっても、こよなく愛している部類には程遠い。その程度ではだめなのである。もっともっとうるさく、かつ微々に細に神経質にならなければ、こよなく愛しているとはいえないのだ。いかにビールメーカーが一生懸命美味しいビールを作ったとしても(この前書いたチルドビールなどはまさにビール会社が飲み手の事を考えに考えて創り上げたビールだ)・・たとえば酒屋さんまで運んでくれる流通業者が、そして酒屋さんが、さらには飲食店やお父さんたちが「美味しく飲む努力」をしないとまったく意味がないのだ。

さて、明日からは「美味しく飲む努力」って言うところから初めてビールのいろいろを書いていきたいと思う。お楽しみに。

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