重ね焼きといっても、焼いて出てくるわけではありません。サクラマスの上にのっているは、竹の子のミジン切りにバジルソースを混ぜ込んだものですが、これをガスバーナーで焼いてあると言うことです。サクラマスは塩にして２日ほど冷蔵庫入れておき、流し缶に入れて重ねて蒸し揚げます。この時、流し缶に入りきらなかった部分ですり身を作り、それを接着剤代わりにします。完全に中心まで火を通してしまうと、生っぽさが消えてしまうので、芯まで火が通るぎりぎりの所の手前で蒸し缶から出します。後は余熱でゆっくりと火を入れて行きます。簡単に言うとサクラマスのテリーヌを（重ねた状態での）作ったわけです（もちろん冷たいままでお客様にお出しします）サクラマスの上に味付けでのせている竹の子とバジルソースを思いついたときに、ほんの少しバーナーであぶった方が味わが増す事に気がついたので、どうせ焼くのならと思い、そのまま重ね焼きとメニューに書いてしまいました。冷たいサクラマスのテリーヌが出てきても「メニューには焼きって書いてあるじゃない？？」って聞くお客様がいないので、ソオットこのままにしておきます。