旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
Welcome to Kitanose
料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

99-01-04 日本酒 Index / 関東

茨城県:花薫光 「山渡 無濾過 純米大吟醸」

花薫光 kakunkou

今月(1998年9月)は古酒を紹介ということで、この蔵元の「郷乃誉大古酒10年」という銘柄を扱う予定でしたが、入荷が遅れて間に合わず、この蔵元に限り古酒でなく新製品を紹介する事になります。同じような紹介文ばかりになってしまうので、今回はこの花薫光を造っている「須藤本家」について少し紹介をします。
「日本酒ほど素晴らしい酒はない、その日本酒が育まれた自然や文化、歴史あるいは伝統をものの見事に伝えていく、特にに品質の良い日本酒になればなるほど奥が深いのはそのためである。」・・・須藤本家54代、須藤源右衛門氏の言葉です。須藤本家は深い森の中にあり、門をくぐると樹齢600年は経っていると言われる大きなケヤキの木が見えてきます。その奥には樹齢400年から500年は経っている幹回りもかなり太い犬桜の古木があり、お花見のシーズンになれば蔵人たちのために新酒の祝いを兼ねた宴会が開かれているようです。敷地内には3個所の伏流水の井戸があり、内井戸・外井戸から湧き出る伏流水は中硬水の名水、古くから「神酒の湧く水」としてたたえられてきました。米は2000年前の古代米の自家栽培米を始めとして、兵庫県産の山田錦など選りすぐった米のみを使用して「酒造りは米作り、米作りは土作り」が基本になっています。

須藤本家の歴史は古く、創業の詳細は不明でありますが、現在分かっているところでは、永治年間(1100年代)までさかのぼる事ができるようです。同家は北朝にも仕えたこのある豪族で、古くは那須とその近隣を領地としていたようです。江戸時代には代官を務め、今風にいえば「地域経済の活性化」に力を注いできた事から、酒造り代官と呼ばれていたほどです。須藤本家の酒を口に含むと、深い味わいがあります。この奥深い味わいの中に伝統蔵の歴史を感じる事ができます。

山渡 無濾過 純米大吟醸

今回紹介する「花薫光 山渡 無濾過 純米大吟醸」は、俗に「花薫光」と言われている以前の「花薫光 純米大吟醸」に比べ、全体にやわらかな感じにしあがっているようです。「香り」も押さえ目な感じで、サラリとした酒になっています。

Copyright 1996-2004 Kitanose, All rights reserved.