料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。 |
国乃長 kuninocyou
富田酒 純米吟醸
本来の酒名「国乃長」の通り名が一般的ですが、蔵が大阪の酒造りで有名な「富田」にあるため、この純米吟醸にはこの名前がついています。富田の酒造りは、文明3年(1471)奈良屋の生産に始まり、清水株(江戸時代にはこの株を持っていないと酒を作る事ができませんでした、ちなみにこの清水株は別名紅屋株ともいい、徳川幕府より下された江戸時代最高の特殊酒造免許でたとえ飢饉がおきたときでも自由に酒の生産ができるほどでした)を持っている紅屋を中心に大発展をして、以来途切れることなく現在まで最古の銘醸地富田酒として酒通に愛飲されています。「けさたんと のめやあやめの とんたさけ」この句は芭蕉の愛弟子が上から読んでも下から読んでも同じ回文として作った「句」ですが、この当時「あやめ」という銘柄に代表される富田酒は江戸でも大変に人気のある酒でした。