料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。 |
夏に、鮎の酒煮焼きというのを作りました。大変に評判がよかったので、子持ち鮎も同じようにしてみました。しかし、子持ち鮎の場合はお腹がパンパンになるほど卵が入っているわけですから、 夏の鮎と全く同じように火を入れると言うわけにはいきません。じっくりと慎重に火を入れていかなければ鮎のお腹が破れて卵が出てしまいます。骨を全く感じないほど柔らかく煮上げなくてはいけませんから、当然時間もかかります。お酒だけで、調味料をほとんど使わず鮎から出た旨味をもう一度鮎に戻します。手間をかけ、神経を使う仕事ですが、それだけの価値のある仕事だと思います。完成したら一晩冷蔵庫で冷まし、お客さまから注文を頂いたら焼き上げて行きます。仕上げに浜松の特産、六軒京の紫蘇巻きを使って作った味噌だれを塗れば完成です。