旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
Welcome to Kitanose
料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

00-10-03 旬の料理 Index / 煮物

煮物:小芋の蕎麦の身あんかけ

稲作が始まる以前は主食になっていたと言う説があるほど栽培の歴史は古いようです。「サトイモ」は、地下茎が太ったもので、親芋に子芋、子芋に孫芋がつきます。野生の芋を「山芋」、栽培するものを「家芋」とか「里芋」と呼んで区別して、正月のおせち料理はもとより、祭礼や儀式の時には、子孫繁栄を象徴する縁起ものとして供していました。普通、里芋というとこのタイプのことで、親芋につく「子芋、孫芋」を食べます。粘り気があって柔らかく、味も良いもとされています。

この「子芋」(今回は小芋と呼んで行きます)を6方にむき(6方と言うのは、芋の皮を6回で、6面になるようにむくことです)ミョウバン水につけておきます。小芋は、米のとぎ汁で火を通してそのあとで水でさらしておきます。別のなべに移して出汁を入れ、味をつけていきます。これとは別に蕎麦の身の仕込みをしておきます。軽く水洗いした蕎麦の身は、鍋に入れ味をつけた出汁を張っておきます。1時間ほどしたら鍋のまま蒸し缶にかけ、強火で蒸して火を入れていきます。 ご飯のようにふっくらとしたら完成で、途中何回か混ぜ合わせるようにします。この蕎麦の身を入れて餡を作り、炊きあがった小芋の上からたっぷりとかけ、木の芽(今の時期ならばゆず)をのせて完成です。ホクホクの小芋と、蕎麦の身が実によく合う一品になります。

Copyright 1996-2004 Kitanose, All rights reserved.