料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。 |
岩にぴったりと張り付いて伏せているようにみえるところから「床伏し」と名前が付いたと言います。あわびと同じ巻き貝ですがあわびより身が随分とやらかくなっています。生のまま食べる事は少なく、刺し身にしたりするときにも湯引きにしたり、軽く酒蒸しにしたりします。からのついたまま含め煮にする事がありますが、いずれにしても火を通し過ぎると身が固くなるので注意が必要です。
今回の料理は、貴田乃瀬に来ているお客様のなかに「歯ごたえ」のある料理が食べたいという方がいたので、少し時期が遅れていますが作ってみました。
まず、とこぶしをよく洗って鍋に入れ、大根と一緒に煮ていきます。酒とみりん、ほんの少しの塩で味をつけておきます。こうして味をつけたとこぶしを今度はから揚げにしていくのですが、上げる前に生姜醤油で洗っておき片栗粉をつけ、ほんとにさっと揚げてしまえば出来上がりです。しっかり「歯ごたえ」のある料理になったと思います。