料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。 |
「秋刀魚」と書いて「さんま」と読ませるのは、その姿形と季節を実にピッタリと表現しているあて字で、言い当てて妙、と言うほかはないのですが、秋刀魚はもともと「さわんま」、すなわち大きな群れと言う意味の「沢」と魚を意味する「ま」とを結び付けた群魚の意味だそうです。秋から取れ始め、普通年内に取れた物は新秋刀魚と呼び、年を越してからの物は冷凍されて市場に通年出回りますが、かつては、大量に取れた物を保存する方法が各地でいろいろと工夫されていました。長野の塩秋刀魚や、岐阜の秋刀魚と松茸を炊き込んだ茶飯、などがそれで、加工保存して内陸の方へ運んだのではないでしょうか。
さて、この秋刀魚を洒落ではないのですが、三枚に下ろして醤油で洗っておきます。この時に醤油の中に、にんにくや生姜をいっしょに入れておいてもよいでしょう。この秋刀魚を流し缶に重ねて入れていき、秋刀魚と秋刀魚の間にまた秋刀魚のすり身を入れて、とにかく流し缶の中が全部秋刀魚になるようにします。流し缶がすべて秋刀魚でいっぱいになったら蒸し器にかけて火を通します。お客様にお出しするときには小口に切り分けて、焼き台でもう一度軽く火を通して出来上りです。
何か秋刀魚と言うとあまり高級な感じはしません。そこで、誠鏡幻 吟醸 まぼろしアルミ缶。・・・何か良い感じ。