料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。 |
太刀魚と豆腐を使ったけんちん、どちらも淡白な味のものだけに合わせ方が難しいものです。
まず、太刀魚は三枚に下ろした後で薄く塩を振っておきます。次に、水切りした後で裏ごしにかけた豆腐に魚のすり身を加えて味を付けておき、人参、椎茸、絹さやの千切りなどと一緒にまぜ、太刀魚で巻いておきます。後は、蒸しかんで軽く火を通した後、冷蔵庫に入れて形が崩れないようになじませておきます。お客様の注文が入り次第、切り分けて、今度は焼き台で火を通していきます。
淡白な味付けの料理ですから、味わいのしっかりとしたお酒が合うと思い、今回は純米吟醸 加賀の井 しぼりたて生と合わせてみました。
9月になると、夏の間に疲れた体が徐々に回復をしてきます。しかし、自分の口に入れるものはなぜかあまり味の強くないものがほしくなるものです。酒のつまみとはいえ同じことが言えます。この料理は疲れて一杯飲みたくなった時にピッタリだと思います。