旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

05-09-12 旬の料理 Index

ひらめの縁側の所。

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ひらめの縁側部分。

これからの白身としてしばらく使う事になるひらめ。舞阪からできるだけ毎日と言う契約で手に入れている。もし、出来るならばと言う事で1・5kgぐらいの大きさがベストだと言う事は伝えてあるが、そこは海の中のこと、勝手に人間様が大きさを決められる物でもない。釣れたものの中からできるだけ希望に近い大きさの物をもらっている。今日のひらめは大きめ。で、ひらめの縁側の部分をざっくりと切り分け焼き物や煮物に使う事にしている。

ひらめは好きな魚で、自分では結構使いやすい魚だと思っているが、使いやすいからと言って売りやすいと言うわけではない。ひらめの縁側の部分を売るのがとても下手なのだ。ひらめの縁側に限らず、お客様に「お勧め」を勧めるのが下手なのだ。ひらめの縁側など、刺身でお勧めすれば喜ぶお客様もいらっしゃるとは思うが、それがうまく出来ない。

どうしても縁側の部分が売れ残ってしまうのだ。で、とある日。「何か焼き魚が食べたいなぁ、さっぱりとした白身で・・」と言うお客様がいらっしゃった。ちょうどひらめを下ろしていた所だったので「縁側をネギ巻きにして召し上がりますか?」と聞いて見ると「うう〜ん、ネギはいらないなぁ・・1枚って言うほどじゃないけど縁側だけよりももう少し量が欲しいなぁ・・」と言われて、それじゃぁと・・・・ざくっ・・と縁側の部分を切り落として見せると「そうそう、ちょうどそれくらいの量がいいなぁ・・」・・・・・と言うわけで、それからは大きめのひらめの縁側の部分は、腹の方も背の方もざっくりと切り落としてしまう事にした。もったいない、と言われるが売れ残って捨ててしまうよりもひらめだって嬉しそうだ。何より,ざっくりと切り落とされたひらめの縁側部分、プリプリになっている所を見せるとほとんどのお客様が「食べたい・・焼くの?煮るの?」と聞いてくる。食べて御覧なさい。焼いても、煮ても、蒸しても・・美味しいですよ。

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