職人の匂いがするのだ。

今、貴田乃瀬の改装工事を頼んでいるのは、私(親方)の同級生だ。浜北市で(有)スナコという名前で仕事をしている。簡単に言えば(本人はこう呼んでもらいたいそうだ）大工だ。同級生と言う事は私と同い年つまり４６歳だ。２０歳をすぎた息子と一緒に仕事をしているのだが、はっきり言って腕のいい大工だ。

そのような噂は聞いていたのだが、家を一軒立てるような大工になかなか仕事を頼む機会も無く、信用していなかったわけでもなく、とにかく彼の仕事を見る機会が無かっただけなのだ。ようやくと言うか、貴田乃瀬の改装を頼む事が出来て始めて彼の仕事を見ることが出来た。｢親切・丁寧｣をモットーにしているらしいが、そのモットーどおり、実に丁寧で気の効いた仕事をしてくれる。彼が一から十まですべての仕事をするわけではないが、彼が連れてくるいろいろな職人達も皆一癖ありそうな顔立ちだが気のいい、腕のいい職人だ。

職人と呼び捨てにするのはどうか？・・などという人もいるけど、私も含め、職人は職人さんとか呼んでもらうよりも｢職人｣と呼び捨てで十分だと思う。(職人さんたちにそう言われて職人と呼んでいる）・・自分のことを考えても、親方さんとか職人さんって呼んでもらうよりもスッキリと呼び捨てにしてもらったほうがいいなぁ。

話がそれたが、彼は腕のいい職人だ。実に仕事が丁寧だ。自分の同級生がこんなに腕のいい職人として活躍していると言うのは実にうれしい限りだ。大工の彼以外にも、菓子職人になったやつとか植木職人になったやつとか(庭師って言うのかな）・・今書いてて思ったけど「師」って付く職業なら美容師、調理師、・・などなどたくさんいるなぁ。別に｢師｣がつかなくったって職人はたくさんいるわけだ。たまには職人になった同級生だけ集めて同窓会を開いても面白いかもしれない。宣伝になるけど(有)スナコはお得です。・・・・・こんな所で宣伝してもなぁ・・・・。