旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
Welcome to Kitanose
料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

05-01-28 お知らせ

2003 グレイス甲州 菱山畑

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「すごいやつ」は日本酒だけではなかった。野嶋さんはワインも手に入れていた。アイテムは次々と増えていくのだ。野嶋さんの義理の弟「河合さん」はソムリエで、このワインも「河合さん」が貴田乃瀬のために野嶋さんに持たせてくれたのだ。ってことは野嶋さんは、宅急便だったんだ。

1年ほど前にも「河合さん」経由で日本料理(和食)にあうワインを頂いた。個人的にはかなりいいんじゃないかと思ったのだが、ワインが好きなお客様からは「ワインらしくない」とか「もっとワインぽい味のあるものがいい」との意見を頂いた。確かに、日本酒でもワインのような味わいを持ち「これ、日本酒なの」と聞かれるものもある。裏を返せば「これワインなの?」と聞かれるワインもあると言う事だ。そのときに頂いたワインはこれに当たるのだろう。きりりとした呑み口、スッキリとした後味。・・つまり切れのいい日本酒によく似ているのだ。ワインとしてみるとかなり面白い部類に入るのだろうが、それなら同じような日本酒で事が足りる。かぶってしまってはワインを使う意味がない・・そのときはそう思った。

ワインと日本料理(和食)をあわせるということについては、賛否両論を十分に承知している。個人的にはワインと日本料理は合わない・・そう思っていた。(思っていたんだ)ワインを勉強している人の前に出て偉そうを言うほどの数を飲んでいるわけではないが、それでも自分が飲んだワインの中のいくつかは「これならいけそうじゃないか(和食と合わせられるって事)」と思うものがあった。今回のワインは優れものだ。ワインとしての味わいをちゃんと持っている。辛口のいいワインなのだ。別に日本酒のような・・と言う事ではなく、ちゃんとワインとして辛口で口当たりのいいものなのだ。

貴田乃瀬で「親方におまかせするからに冷酒をください・・」と言われると、まず本醸造の辛口でしっかりとした良心的な蔵元のものを選んでいる。ほとんどのお客様の最初の注文は「お刺身を・・」と言う事なので、貴田乃瀬が二件目のお客様でない限り、本醸造のしっかりとした辛口・それでも一応お客様には「辛口でよろしいですか?」とお聞きしてからだ。

最初からワイン・・つまり刺身からワインと言う注文を頂いても、出来るだけお断りをしてきた。刺身にもワインを合わせられる人もいるかもしれないが、私にはそれだけの力量と言うか、そういったワインを知らなかったからだ。このワインは違う。確かに刺身でもなんの(魚の種類)刺身とあわせるかと言う問題は以前と残ると思うが、大まかに「極端に脂の強いもの」以外ならば白身でも赤身でもいけるんじゃないかと・・・私は思った。

和食に、ごく普通に合わせる事の出来るワイン。魔法のようだが、焼き物にも、煮物にも。万能と言うとはありえないとは思うが、このワインならかなりの幅をカバーしてくれるだろう。ソムリエが選んでくれた和食に合わせる事の出来るワイン。「河合さん」とは、もっと意見を交換する時間をつくってもらい、私が考えている和食に合うワインのイメージを聞いてもらおう。すばらしいと褒めちぎるのは簡単だ。それを口にしてもいいくらいのワインだと思っている。しかし、力を借りるほうとしては「河合さん」の持っている力なら、もっと何かが出てくるかもしれない、おねだりをしてみよう。国産ワインを扱わせたら浜松で一番・・・そこまで行きたいと思う。

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