旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-09-04 生ビールの話

親方楽談:生ビール話37。

それじゃぁ、ビールを美味しく飲めるグラスって言うのを書く前に、ビールを飲む容器としてはいったいどんなものがあるのか考えてみよう。まず、グラスと言うのはガラス製の容器のことをさす(言い表すの方がいいかも)言い方なのだ。グラスの中には、ワイングラスのように足のついている「ゴブレット」。取っ手が付いている「ジョッキ」。取っ手も足もない「タンブラー」の3種類がある。ビールの本場ドイツでは「ゴブレット」のことを「ポカール」ガラス製の「ジョッキ」のことを「ザイデル」と呼ぶのだそうだ。陶器製の容器も、ビール用に使われることが多い。形状としては「ジョッキ」のように大きく取っ手がついているものが多いようだ。

貴田乃瀬でも使っているけれど、日本では取っ手のついていない小柄なコップ状のものが最近の人気らしい。「ビアマグ」などと呼ばれているらしい。貴田乃瀬で使っているものは、三重県の伊賀焼きだ。一度成型したセラミックを細かく粉砕したものを練りこんで焼き上げてある。素焼きに近い「ビアマグ」だ。手にとって見ると白いつぶつぶが「ビアマグ」のいたるところに見える。この「ビアマグ」の特許なのだ、このつぶつぶ。セラミックのつぶつぶの遠赤効果によってビールの味が変わるのだ。もちろん陶器の「ビアマグ」をお持ちの方なら皆さんご存知のことだがビールの泡がまた特別にきめ細かい。味が変わって泡立ちも良くなる・・・ビールが美味しい。と言う夢のような「ビアマグ」なのだ。・・・生ビールを始めてからあまり使わなくなってしまったけれど、とにかくすばらしい「ビアマグ」なのだ。話がずいぶん横道にそれたなぁ。

では「ビアマグ」と「ジョッキ」とはどう違うんだ?。「ジョッキ」は英語の「ジャグ」がなまったものだと言われているが「ジャグ」とは本来、注ぎ口のついた広口の取っ手つきの水差しのことなんだそうだ・・知らなかったなぁ。それが現在の日本では、口から飲む容器として、特にビール用として親しまれるようになったと言うわけだ。ちなみ「ジョッキ」といっても通用するのは日本だけで海外ではまったく通用しないのだ。注意するべし。

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