旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-09-07 生ビールの話

親方楽談:生ビール話38。

外で「ジョッキ」といっても通用しないと書いたけど、それじゃぁなんて言えばいいんだというと「マグ」と言えばわかってもらえるのだ。良く、ドイツで蓋付きの「ジョッキ」を見たとか、お土産で買ってきたという人がいるけれど、本来「ジョッキ」には蓋はないものなのだ。これに対して「マグ」とは、金属製または陶器製の取っ手のある蓋なしの「ジョッキ」をさすのだそうだ。したがって本来の意味からは、注ぎ口のあるものが「ジョッキ」で、ないものが「マグ」と言うことになるのだ。が、しかぁ〜し注ぎ口のついているような「ジョッキ」なんてお目にかかったことがない。どこかにあるわけでもない。あくまでも言葉の本来の意味をとった場合にこうなるというだけの事なのだ。大きさや形なども両者に特に差がないのだから、ほぼ同様のものと考えてもいいのだ。ただ、「マグカップ」というコーヒーカップの呼び方があるためなのか、日本では「ジョッキ」より」マグ」のほうが手頃な大きさだという感覚があるかもしれない。

さて、ビールの醍醐味を楽しむには、どの容器が適しているのだろう?。雰囲気的には断然「ジョッキ」と答える人が多いかもしれない。大ジョッキを持ち上げグビリグビリと飲むところはなかなか豪快で、いかにもビールを飲んでるって言う感じがする。しかし、なぜ「ジョッキ」なんだろう。あんなに重い「ジョッキ」にビールをてんこ盛りに入れて飲むとあまりの重さに腕が疲れるって言う人はいないのか?。ビールを飲むときに「ジョッキ」で飲まなければならない理由は雰囲気以外にはほとんど見当たらない。味わいの面からだって特別「ジョッキ」でなければなんて事はないだろう。飲食店で出している生ビールの主流は「グラスビール」に変わりつつある。一度にたくさんのビールを注がれても、全部飲みきる間に生ぬるくなってしまうし、気が抜けてしまう。面倒では歩けれど「グラスビール」のほうがビールを美味しく飲んでいるような気がする。

まだまだ続くのだ

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