太刀魚の南蛮漬け。いい形の太刀魚を見つけた。個人的に太刀魚は大きなものが好きだ。幅が１０センチ以上もあれば文句はない。キロ数にしたら楽に２キロになるような大きなものがいい。その大きな太刀魚を見つけたので早速買ってしまった。いつものことだけど買ってしまってからさてどうしようかと考えるのが悪い癖だ。すばらしい太刀魚だから単純に塩焼き十分に美味しい。この暑さだからしょうがを利かせてさっと煮付けるなんていうのもいい。何をどうしても美味しいのが太刀魚で、そんなところが気に入っている。

あれやらこれやら考えているうちに、ふと南蛮漬けにしたらいいかもしれない・・なんて思った。太刀魚の南蛮漬け、これはいい。暑い夏には酢の物がいい。しかし、ただの南蛮漬けでは面白くない・・・ああっ、また悪い癖だ、いつもこうやってしなくてもいい仕事をしてしまう。失敗すればせっかくのいい太刀魚が台無しじゃないか。さっと塩焼きで十分じゃないのか？。ああっ、それでも、そう考えても癖は治らない。

今回は厚い太刀魚の半身をさらに開いて、そこに海老のすり身を塗りこみ巻き上げる。くるりと巻けば外から見ると細い太刀魚に見える。それを適当な大きさに切ってラップで巻き火を通す。さらに油で表面をカリッと揚げこれを南蛮酢の中に漬け込むのだ。うう〜〜むっ、何か足りない、鷹のつめも入れたし、いったい何が足りないんだ？。これをそのまま皿に盛り付けても今ひとつインパクトにかけるような気がする。なにか？。カブをすりおろして火を通してそれに甘酢を加えたものをかけてみるか・。揚げたシシトウをつけて。こんな感じで太刀魚で一品できた。
８月になったからまた新しいメニューを考えないといけない。さて頑張るか。