旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-07-29 生ビールの話

親方楽段:生ビール話26。

ファミリーマートでは、コンビニ限定の日本酒、ワインに取り組んでいるが、ビールメーカーの動きが、他の酒造業界を刺激するとは、なんともすばらしい話しだ。日本酒などは今までもコンビニに見向きもせず、完全にコンビニ商品のラインナップに乗り遅れた感がある。日本酒がいつまでも一升瓶にこだわり、またコンビニなどで販売する商品を低く見ているうちはビールには勝てないし、焼酎にも勝てないだろう。話が日本酒にそれてしまったが、いまやコンビ二は単純に近くのコンビニエンスとしての機能だけではなく、情報や流行の発信ステイション としての地位を確立しつつあると思うのだ。

コンビニは商品に対する基本的な考え方自体が一般の小売店とは違うという説がある。“コンビニ発ビール”は一般のビールより概して高く、いくら品質がいいといっても、デフレによる値下げ競争が日常化している一般の小売サイドから見れば、普通は、しり込みしたくなる商品ではないだろうか。普通に考えれば、あえて売るのは冒険だと言うのだ。セブン−イレブン・ジャパン会長の鈴木敏文氏は「不景気だからモノが売れないのではなく、お客様が本当に欲しいと思う商品を提案できないうちは、いくら景気がよくなろうが、モノは売れない」と指摘しているのだ。確かにそうだ。ものがあふれている今の時代、少し我慢すれば別にほしいものなどないのかもしれない。それでも手に入れてみたい・・そう思わせるような商品でなければ売れるものではないだろう。ビールに限って言えばその「お客様が本当に欲しいと思う商品」が、チルドビールであったわけだ。「現代において安売りというのは、一種のファッション」「これだけモノが余っている中では、(お客様は)より新鮮で美味しいものを求めようとする」 ここいら変がひとつのポイントになっていると思うのだ。

今では都市生活にはなくてはならない存在になったコンビニ。単純にたくさんのアイテムを抱えるのではなく、お客様が本当にほしいと思っているものは何か?またそれは商品として成り立っていくのか?・・コンビニが取り組んでいる問題は、今回のチルドビールの話しに限らず、そのほかの企業も注目してしかるべき・・・勉強になるなぁ・・・って言う話だと思うのだ。
コンビニ発のビールの話しはひとまずこれで・・しかしまだビールの話は続くのだ。

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