旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
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TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-07-21 生ビールの話

親方楽談:生ビール話24。

各メーカーがこぞって“コンビニ発ビール”を提案する理由としては、20代〜30代の高感度顧客の存在と各社のマーケティング力、等々に魅力を感じていると言うことがあげられる。セブンイレブンに限っては、チルド物流の存在が、チルドビールというビールの新しいスタイルを生み出す母体となった。 コンビニ同士が値引きして特売でビールを売る業態でなく、正価でPBをはじめとする個性の立った独自商品を売る傾向にあることも、重要なポイントになったようだ。
とくに「セブンイレブンのチルド物流は実現するのに非常に難しい技術であり、世界でもトップクラスの完成度にあるのだそうだ。チルドの場合商品の積み降ろしの際に、どうしても常温にさらしてしまうケースが多いそうだ。トラックとコンビニの倉庫を密着させてドックシェルターで覆わないといけないが、この設備がない倉庫が多く、あってもトラックの大きさがぴったり合わなかったりしたと言う。さらに 「鮮度を重視する物流なので、需給予測がよほどしっかりしていないと難しい」そうだ。それがきちんとできる、世界でも数少ない小売業がセブン−イレブンなのである。鮮度に敏感な日本人の国民性があったからこそ、実現した技術でもある。

セブンイレブンの店頭でも商品は製造年月日の古い順から売れていくように品出しを徹底しているし、商品が届いた時にすぐに冷蔵庫に入れるようにパート・アルバイトに教育がされている。しかし、これもできるようでなかなかできないことなのだ。この場合、ビールメーカーとしてみればいい商品をつくることにただ専念していれば言いというわけなのだ。店頭まできちんと運んで売ってくれるありがたい店がセブンイレブンということになるのだ。もっとも、セブンイレブンは他社ではチルド配送がきちんとできないと考えているので、チルドビールをPBにする必要がないと考えているのではないか・・とも言われている。

今回ビールの話を書いていく中で、このセブンイレブンが取り組んだチルド(チルドビール)商品を流通させると言う話しは、どうしても書いて、読んでもらって理解してもらわないといけない話なのだ。現在のビール、これからのビールを考える上でも「チルド」はひとつのキーワードになることは間違いがないからだ。

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