旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
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04-07-20 生ビールの話

親方楽談:生ビール話23。

今日は、「生ビール話」をちょっとお休みして、ビールに関して面白い記事があったのでそれを。アサヒビールはビールの味を損なう酸素や光を遮蔽し、炭酸を逃がさない新型ペットボトルを開発したそうだ。で、今年中にペットボトル入りビールを発売すると発表した。ペット入りビールは韓国などで流通しているが、国内大手による販売は初めてで「軽くて自由な形のおしゃれな容器ができる」と売り込みに期待をかけているようだ。 今までは、缶やビンと違ってペットボトルは長時間たつと炭酸が逃げたり、ビール自体が酸化して味が悪くなったりするため、ビール容器には向かないとされてきたのだそうだ。
アサヒビールは、ペットボトルの内側にガラス成分である酸化ケイ素の膜をつくることで、酸素の侵入を約20分の1にするとともに、二酸化炭素の放出を約4分の1に抑えることに成功したそうで。紫外線などの光に対しては、特殊なフィルムで外面を覆い、ボトル底に遮光用パッドをつけて防ぐのだそうだ。 アサヒビールの技術は、炭素膜を使う方法でキリンビールが98年に特許取得している。しかし、キリンビールでは「消費者にメリットがあるかどうかを見極めている段階」としており、商品化は未定。アサヒが先行することになったのだ。

韓国などでは遮光塗料を含んだペットボトル入りビールが主流だ。しかし、日本ではリサイクルのための業界の自主基準で塗料が使えず、ビール容器の投入が遅れた面もある。アサヒは、回収時に遮光フィルムとパッドを取り外すことで従来通り、リサイクルは可能としているのだそうだ。ってことは、アサヒビールは自分のところで遮光フィルムとパッドを取り外すのだろうか。ドイツなどではリサイクルのための法律が日本の何倍も厳しく、容器として使用が許可されている(飲料用として)ものは形でも材質でも数種類しかなく、ペットボトルなどにいたっては十数回にわたり再使用されているのだそうだ。新しいペットボトル入りのビールも飲んでみたいが、それによって現在行われているリサイクルの体系が崩れてしまうのではいけない。

新製品はなんにしても魅力があるものだが、個人的にはペットボトルと言う容器が新しいと言う商品よりも、中身が新しい商品のほうがありがたいのだが。

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