サントリーが２００３年７月に首都圏と北関東のセブン−イレブン酒類取扱店３５００店で発売した「スーパープレミアムモルツ」・貴田乃瀬が最初に扱った生ビールだ。この商品もセブン−イレブンと共同開発したものでチルド配送を前提とした商品だ。同じ年２００３年８月には全国発売となり、今ではイトーヨーカ堂でも一部取り扱っている。サントリーによれば「現在のところ販売量は、当初売り出した頃に比べて倍増している」と言っている。確かに、最初に貴田乃瀬が扱ったころよりはずっと街で見かけることが多くなった。

この「スーパープレミアムモルツ」の特徴は、麦芽を通常ビールの１．２倍かつホップを２倍も使用し、ホップについてはヨーロッパ産アロマホップにこだわって、「華やかな香り・深いコクとキレ味」を実現したとの事。また丹沢水系天然水で１００％仕込んでいる。サントリーの看板商品「モルツ」、「ザ・プレミアムモルツ」とは差別化した商品として販売しているようだ。品質保持期限は９０日。デザインでも、「冷蔵配送（チルド）」の文字を大きく掲げて商品特性をアピールしているし、「武蔵野ビール工場醸造」と明記して、できたてのおいしさを伝えている。

去年の夏、「スーパープレミアムモルツ」に出会わなければ、この「ビール話し」もなかった。長年生ビールを拒み続けてきた貴田乃瀬にサーバーをつけたのはこのビールなのだ。「生ビール生ビールって騒ぐけど、生ビールでなければならないほど美味しいビールに出会ったことがない・・」そんな風にいいわけをしていたのだが、このビールは違った、一口飲んだだけで今までの生ビールとの違いが分かるほどのインパクトを持っていた。「これなら料理にも合うな・・」・・、後にアサヒの営業さんたちが驚愕する事になる、醤油、味噌に合うビール探しはここから始まったのだ。

さらに続く