旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-06-17 生ビールの話

親方楽談:生ビール話12

時々、明日に話しが続かないときがあるけれど、その次の日ぐらいには、こうしてちゃんと話を続けるのだ。

京都の川床でビールを飲みながら「鮎の塩焼き」をいただくのは「出会い物」と呼ばれ、伝統大好きの京都人(悪い意味じゃないから)に、意外にもすんなりと受け入れられたらしいのだ。近頃では、川床まで生ビールのサーバーを下ろして生ビールで塩焼きらしい。これだ、これだって。日本人がビールを飲むようになったのはつい最近のことで、何処でも簡単に手に入って、誰でも飲めるようになったのはたかだかここ50年かそこらの話だと思うのだ。確かに、ここの50年は、日本人がそれまで体験したことがないようなスピードで口に入れるものが(食べ物ね)欧米化してきた50年ではある。それとともにビールも日本人の口に合うように何度も改良されてきたのだ。ふと気がつけば「晩酌」は日本酒ではなく「ビール」に取って代わられていたのだ。しかし、ただ日本人の口にあった(ここが問題なのだ)と言うだけでビールは日本中の家庭の冷蔵庫に浸透していけたのだろうか。もちろん価格的な事もあったのだろうが、何かほかにも要因があったのではないのだろうか・・・。(今回はかなりシリアスだぁ)。

ビールが口に合ったのなら、その時に口に入れるつまみもビールとともに口に合うものでなければならないと思うのだ。簡単に言うと。枝豆にはビールなのだ。ほぼ絶対ビールなのだ。枝豆に焼酎ではだめなのだ。・・・とかなり勝手にこじつけるのだ。ビールと言うアルコールは、ひょっとしたらもともと日本人の口にあったのではないか。さらに言えば日本人が口に入れるものも(つまぁり、日本食・・和食って事だな)以外だけれど、最初からビールに合っていたのではないか・・と思うのだ(大胆な仮説)。

そこまで、馴染みに馴染んだビールなのだが、最初が簡単に懐に入ってこれたものだから、ビールはそれ以上の努力をしてこなかったように思えるのだ。あまりにも大まかに「口に合う」のがビールと言う飲み物だと感じるのだ。
まだまだつづくのだ

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