料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。 |
日本で植物油が食用として使われ始めたのは奈良時代のことです。遣隋使・遣唐使は中国から胡麻や搾油の技術を持ち帰ったのが始まりと言われています。当時は生産量が少なく大変な貴重品であったため、その多くが税として朝廷に納められていたそうです。
その後、搾油技術の向上とともに、生産量も順調に増えていきました。また胡麻だけではなく、菜種や綿実空の搾油も行われるようになりました。戦国時代には、ヨーロッパの人の手によって、植物油を使った料理「天ぷら」が伝来します。時間をかけ泰平の江戸時代には、庶民の食生活も向上して、天ぷらは幅広くひたしまれるようになりました。
そして明治維新から大正、昭和へ・・・。
油脂製造の工業化が目覚しい進歩を遂げると同時に、西洋料理や各国の調理法が導入され、植物油が使われる場面が急増・・油の種類もさらに広がっていきました。その中で、それまで主流であった菜種油を抑えて、大豆油が主力になっていきます。
今回は油の種類を書くつもりでいましたが、全体をひとまとめにすると沢山になりすぎて分からなくなってしまいそうなので、少しづつ、まず今回は胡麻油について少しかいてみます。
日本では、最も歴史が古いのが胡麻油です。独特の風味と芳香から、中国料理や韓国料理の香り付けに活躍する他、天ぷら油として使われる場合もあります。
胡麻油の特徴は、酸化安定性の高さでしょう。植物油の中では、最も安定性がいいのだそうです。その理由のひとつは、天然の抗酸化物質であるゴマリグナンが含まれている事が揚げられます。そのため、天ぷらなどで数回使っても油が疲れにくくなります。
明日はこの胡麻油の種類をいくつか上げておきたいと思います。胡麻油を使ったもので(天ぷらを含む)大好きな料理があります。もちろん胡麻油を使った天ぷらは大好きですが、ただかけるだけ・・韓国料理のセンマイにたっぷりの胡麻油をかけるのが好きです。あれだけでお酒が進んでしまいますね。