旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
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03-08-01 調味料 Index

調味料:醤油 4 (再仕込み醤油)

再仕込み醤油。

富山県に越前カニを食べに言ったときの話です。お店のお客様に、趣味はスキューバダイビングと言う方がいらっしゃいます。(男性の方なのでここからは彼と呼ばせていただきましょう)彼に越前カニを食べに行きませんか(たらふく)と誘われ、一度食べてみたいと思っていたものですから(たらふく)是非にと言うわけでその年の蟹漁の解禁日(毎年11月の1日からです)に富山県に出かけていきました。

彼の運転する車で、富山県に入りくねくねとした海岸線沿いにある小さな民宿(それでもホテルのようなつくりでした)につきました。温泉・温泉と、まずは蟹よりも温泉に入ってから部屋に戻ります。待つ事しばし。運ばれてきます。大きな越前カニの茹でたてが・・。聞けば、この後カニ刺し・焼きカニ・そしてカニ鍋と続くのだそうです・・。(いったい何処から再仕込み醤油の話が始まるんだと思われているでしょうが、もうしばらくお待ちください)

大きな越前カニ(茹で)をバクバクと食べ、カニ刺しを何とか平らげた所でギブアップ・・・です。この時期カニを食べに来る人たちは、なんて大食いな人たちなのだろうと思いました。だって、まだ焼きカニも。、カニ鍋にも手をつけてないんですもの。お酒を運んできてくれた仲居さんに「すいません、もう食べられません・・他のお客さんは、これを全部食べちゃうんですかぁ」って聞くと。「あれっ、まぁ・・茹でカニ食べちゃったんですかぁ、まぁいいですけど、他のお客様は、茹でカニは明日のお土産にされていますよぉ」・・・・ですと。・・・・・最初に言わんかい(怒)!!!!!!。てなわけで、最後のカニ鍋にとにかくカニを放り込んで贅沢な出汁を取り、雑炊を作って食べました。ああっ美味しかった。(何処にも醤油の話しが出てこないって・・・おおっ忘れてた)

そうです、それで懲りちゃって・・次の年(次の年の話なら最初から次の年の話しをすればいいじゃないかぁ)にまたカニを食べに誘われたときに、今度はカニは少しでいいから、日本海の魚を刺身で食べてみたいと注文をつけておきました。人数は6人で出かけていきました。中をはしょって・・・部屋に大きな船盛りが運ばれてきました。「おおおっ、サザエにアワビ、日本海の魚がたっぷりだぁ、食べきれるかナァこんなにたくさん」すぐに今度はもっと大きな声に変わります。「おおおっ、まだ来るの船盛り・・・2船目」1船でも多いと思われる量の刺身がなんと2船。「すいません・・多くないですかねぇ・・これぇ」「なに言ってるのぉ、この時期ここらはカニで稼ぐんだから・・ほかのもの頼まれてカニの値段に見合うようにしたらこれくらいは出さないとねぇ」・・・ですと。

で(いよいよ醤油の話しです)山のような刺身を平らげるべく、箸で運んで醤油をつけて・・・・・。「甘いっ、醤油が甘い!!!あますぎるぅ〜〜〜」(ようやく醤油の話になったでしょう)

そうです、富山県では際仕込み醤油を一般的に使うので、醤油は甘めになるのです。山のように詰まれた美味しそうな刺身を目の前にして・・箸は無理をしても2度3度・・・・・。再仕込み醤油は私たち関東の醤油になれた人間にはかなり甘く感じるというお話でした。・・お後もよろしいようで。

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