旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
Welcome to Kitanose
料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

05-04-21 お知らせ

若い友人達。

ここの所、自分よりかなり若い料理人達とお付き合いする事が多くなった。自分ではまだまだ若い部類にはいっていると思っていたのだが、周りから見るとそうは見えないようだ。相談を受ける若い人達の父親と私が同じくらいの年齢なのだ。

自分がもっと若かった時には、自分よりもずっと年上の人達とお付き合いできる事がうれしかったし、多いに勉強させてもらった事を思えば、回り番なのだからと、納得する事にしよう。
自分もそうだったけど、出る釘は打たれると言うか、少し生意気ぐらいが話していて楽しい。知ったかぶりをせず、自分の力を過信せず、根拠のない自信を持たず、少し背伸びをして年上の話に付いてくるような若い人が自分の周りにいてくれる事に感謝しているし、たのしい。

彼らの料理に対する考え方や、夢、希望を聞いているとかなり強い刺激を受ける。自分は彼らぐらいの年にこんな話が出来ただろうか・・とか、そんな事まで考えていただろうか・・なんて思うのと、自分の目線と全く違う場所からものを見て、考え創造して作り上げた彼らの店や料理に触れる事、触れられる事がだいぶ硬くなってきた自分の頭に強烈な刺激を電気ショックのようにあたえてくれる。ホンの少し、頭が柔らくなってくるような気がする。(自分では同じくらいの年齢の料理人と比べればかなり柔らかい方だと思っていたのだけど)。

ニューウエーブ・今時こんな言葉は古いのかもしれないけれど、確かに意味そのまま新しい波がやってきたと言う予感・感覚はある。一見、若すぎるがゆえに、料理や全体のコンセプトに対する取り組み方や考え方が甘く、ぼやけているように見える時もあるのだが、そこをジジイ臭く説教などと言う手っ取り早い方法で片付けたりせずに、よく観察して見ると自分では決してそうは考えない、考えもつかなかった新しい調理法方や食材の使い方などを教わる事になる。

自分より年が若いから未熟だとか不出来だとか、決して思わない。年下に教えられる事の多い私などは彼らから見たらなんの魅力もない大人なんだろうなぁ・・・実感する今日この頃。

Copyright 1996-2004 Kitanose, All rights reserved.