旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

05-04-01 お知らせ

思えばフォアグラはこんな風にして。

フォアグラの焼き鳥風。

フォアグラの焼き鳥風は貴田乃瀬の人気メニューのひとつだ。ほぼ開店以来のメニューだからすでに13年以上もずっと作り続けていることになる。フォアグラを使って見たいと思ったのは貴田乃瀬を開店するよりもずっと前から考えていたのだが、その機会がなくようやくそれを使うことが出来たのはやはり自分の店、貴田乃瀬を開店してからだ。まず、フォアグラを扱っている業者を探す所から始めた。いくつかの業者からサンプルをもらって価格と品質を検討した。

実際フォアグラをてにとって見ると(一つの大きな塊としてのフォアグラを見たのはこの時が始めただった)この食材をどうやって自分のものにしていいのかは全くわからなかった。何のことはない、フォアグラを使ってみたいと言う気持ちのほうが先行してしまっていて、それじゃぁどうするんだって言う所を全く勉強していなかった。(この時点で普通の人なら自分のバカに気が付くはずだった)

ふと、ふと・・思いついた。「フォアグラっていうやつは、ある意味で鶏の肝だ」・・確かに間違っていはいないかもしれないが、今真剣に考えると「ものすごいバカだ」(俺って)・・。確かにある意味・・・なのだが、それをそのまま頭に入れて調理しようって言う所が「バカ」だ(ものすごい)。しかし、ものを知らないっていうのは「強い」。そのまま「鶏の肝」として調理してしまうのだから・・・すまん・フォアグラ。で、鶏の肝なら「焼き鳥のたれ」焼いてみたらどうだろうって事になって試してみた。

串をうったりするのは最初から無理だと思っていたので小口に切ってフライパンでソティのように仕上げる事にした。「焼き鳥のたれ」だけではフォアグラに絡まってこない(たれが)・・で、バターを落としてみる・・味が少し弱い・・さらに濃いたれを作ってみる・・ついでにガーリックも入れてみる・・。試行錯誤することフォアグラほぼ1羽分・・なんて事だ。

こうして完成したのがその当時の「フォアグラの焼き鳥風」だ。10数年の間にたれやソティの仕方がかなり変わってきたけれどいまだに貴田乃瀬の人気メニューのひとつだ。

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