スカイパーフェクトTVでの貴田乃瀬の放送も終わりだ。自分が画面のむこうにいるって言うのはなんともくすぐったい感じで、おまけにそれを見たお客様がカウンターのむこうに座って料理ではなく自分の画面写りを評価してくれるって言うのは・・・・どうなんだ。

メールや電話でかなりの数のお客様から「親方の動画を見たよっ」と言う報告を頂いた。「もっとニコニコしていなくちゃぁだめだよ」とか「渋すぎる」とか「お店を改装するより、親方の顔を改造するほうが先なんじゃないのか？」などと、全くいわれ放題のひと月だった。

「もっと他にも親方の料理にはお勧めがいっぱいあるじゃない」と言ってくださったのは女性のお客様も。「私だったら黒豚の黒ゴマ煮とかフォアグラの焼き鳥風なんていうのを紹介するけどなぁ・・」とおっしゃって下さる。まぁ、お酒大好きな男性とお料理中心の女性では貴田乃瀬のメニューの選び方もかなり変わるってことだ。約１月間の放送中「あっ、このお客様は親方の動画を見て来たに違いない」って言う方が何組もいらっしゃった。つまり新しいお客様だ。電話やメールを頂いてからお見えになった新規のお客様ではなくて｢親方の動画｣を見て、思い立ったは吉日で貴田乃瀬にいらっしゃったに違いない。戸を明けてからカウンターやテーブルにご案内して座るまで、いやっ、座ってもずっと私の顔を「ジィ〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ」と凝視されるのですぐにわかる。・・・・慣れてないってことだな。ある程度貴田乃瀬に来ているお客様には「私の顔」に対する慣れと言うか免疫が出来ていて、そこまで「ジィ〜〜」とは見つめないから。

見かけのとおりかなり丈夫に出来ている顔なので「ジィ〜〜」と見つめられたくらいで「穴」は開かないけれど、見つめられると言う行為に慣れていないのでお酒を飲んでいるわけでもないのに「顔」は赤くなる。知らないお客様から見れば、酒を飲みながら仕事をしているように見えるかもしれない。今月いっぱいで放送が終われば、この「ジィ〜」からもようやく開放される・・はずだ。「穴」は開かなかったけれど、少しはへこんだかもしれない。「動画」は苦手だ。