どれくらいのタオルを使うのだろうか？。

他の飲食店のことは分からないけど、店で使うタオルって１日にどれくらいの量を使うのだろう。この場合の｢タオル｣はお客様に出す「お絞り」ではなく水洗いした魚をふいたり、まな板や包丁をふいたりするタオルのことだ。貴田乃瀬では、毎日支度をするタオルは約４０枚ほど、実際に使うタオルは３０枚ぐらいだろうか。毎日の洗濯だけでもかなり大変だ。

タオルでまな板などをふいたら、２〜３回拭いただけで変えてしまう。一つのタオルを何回もすすいだりしては使わない。結構贅沢に次から次へとタオルを変えていく。なくならないようにするにはやはり３０枚から４０枚ぐらいは必要になる。

４０枚を１度に降ろしたとしても、どうだろう？２ヶ月は持たないと思う。破れてきたり、あまりに汚れのひどいものは捨ててしまうので２ヶ月もすればすべてのタオルが新しいものになっているはずだ。タオル専用の洗濯機があるくらいだから(まさかパンツと一緒には洗えないでしょう)１日の仕事の中でもタオルの選択と言うのはそれなりに時間も掛かるし手間もかかる仕事だ。

ずいぶん昔、小僧で働いていた頃には｢布巾洗い｣って言う役割がちゃんとあったくらいだ。よる仕事が終わると一番最初にやることは｢布巾(貴田乃瀬ではタオル)」を洗う事。寝る前に必ずすることは｢布巾｣を干す事。朝一番の仕事は｢布巾｣をたたんでそれぞれの持ち場においておく事。この頃洗っていた｢布巾｣の枚数はいったいどれくらいだったのか？。今は覚えていないけれど、とにかくすごい枚数だったって事は覚えている。洗っても、洗っても、洗っても汚れた布巾がなくならない・・。いったいいつ寝ることが出来るんだろうって思った。

洗濯機も進歩した、洗剤も進歩した、でもタオル(布巾)を毎日洗うって事だけは同じ。