旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
Welcome to Kitanose
料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

05-01-30 お知らせ

みんな一緒になっちゃうのはどうなの?。

もうすぐ節分。
で、この語と気になる事がある。浜松は関西地方に含まれる事はないと思うのだが、コンビニなどに行くと「節分に食べましょう・恵方巻き」などと書いてある。関西ではこの日の夜に恵方(えほう)を向いて太巻(恵方巻ともいう)を丸噛りすると、その年一年に幸福が訪れるとの言い伝えがあるのだそうな。太巻きの具のキュウリを“青鬼”、生姜や人参を“赤鬼”と見立て、節分に鬼を食ってしまうという意味とも言われる。巻き寿司を使うのは、「福を巻き込む」からで、丸かじりする理由は「縁を切らないために包丁を入れない」という意味が込められているという。本来は関西のごく一部のみの習慣だったが、海苔業界や寿司業界などの普及活動により、全国的に節分の前には太巻が特売されるようになったのだ。

一見どうと言う事ないことかもしれないけれど、見逃したくはない事だと思う。いいじゃないか太巻きの丸かじりぐらいで・・と言うご意見ももちろん「ありだと思う」。しかし、個人的にはやはりその地方の習慣として残しておくべきで、商売の種のとして全国的に広めるものではないと思う。これまた太巻き丸かじりとは一見関係のない話のようだが一つ聞いてほしい。

私の生まれは現在の浜北市のほぼ中心あたりだ。子供のころのお祭りは屋台を引いて「わっしょい・わっしょい」の掛け声で町中を引き回し楽しんだものだ。現在、私の生まれたあたりのお祭りはだいぶ様変わりをしている。天竜川の河川敷で「大凧」を揚げ「おいちょ、やいちょ」の掛け声と大きな旗を先頭に町中を練り歩く・・・これがメインのお祭りに変わってしまった。さらに北の天竜市、川向こうの袋井や磐田の祭りでも「浜松祭り名物・劇練り」が祭りのメインになってしまっている。

別段気にする事もない・・いいじゃないかそんな事・若い衆が楽しめるんならそれでいい・・。
そんな声も聞こえるが、私は違うと思う。その地方、地方で残しておかなくっていけない習慣や行事、祭事・・これを残す事に力を注ぐべきで、日本全国津々浦々、どこにいても同じ食べ物、同じ祭り、同じ行事、・・そして方言もなくなる・・そんな事はおかしいと思うのだが。

考えてみれば自分の店でも、日本全国の酒を扱い、食材も扱っている。大きな事は言えないかもしれないが、せめて習慣や行事、祭事ぐらいはそのまま残してほしいと思っているのだが。

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