旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-08-25 生ビールの話

親方楽談:生ビール話32。

これは経験したことはないけれど、直射日光に当たったビールって言うのを飲むと、かき餅のような日光臭がするのだそうだ(日光臭ってかき餅みたいな匂いなんだぁ)日光によってビールの中のホップの成分などが変化してしまうからなのだ。ビールって言うのは紫外線が禁物なのだ。ビールのビンが褐色をしているのも、日光防止のためなのだ。ビンビールはできるだけ暗いところに保管しなければならないのだ。室内だって、あんまり明るい蛍光灯の下って言うのだってよくない。その点、缶ビールって言うのはその心配がない。ただ温度の影響はビンビールよりも敏感だ。やっぱり直射日光はよくないって言うことになる。

温度の話しが出たからって言うわけでもないけど、保存するときの温度も重要だ。ビールを保存するときにはあまり高すぎず低すぎずが肝心なのだ。大体10℃から25℃が安全圏なのだ。25度って言うのは上の方の温度のほぼ上限でこれ以上の温度の場所に長く置いておくとどんどん味が劣化するのだ。夏の炎天下に山済みのビールって言うのは頂けない。たとえば30℃以上のところに保管されたビールって言うのは、やはり酸化が進んで味が劣化する。これまた経験したことはないけれど、ウイスキーのような甘い匂いがするのだそうだ。逆に、低温でも5℃以下、特に2〜3℃で保存された場合では、寒冷混濁って言うビールの濁りがでてしまうらしいのだ。・・これも知らなかった。ためしにやってみるかな。・・・とととっ、ちょっと待て、それじゃぁ、「キンキン」とか「ギンギン」に冷えたビールって言うのはそんなによくないビールだって言うことになるじゃないか。貴田乃瀬で出しているアサヒビールの生ビール「熟撰」も「グラスを冷やしたりする必要はありませんよ、あまり冷たくするとこのビールの持ち味が飛んじゃいますから」って言われたのが気に入った(単純に冷蔵庫にグラスを冷やすだけの余裕がなかったって事だけどね)。さらに冷やして、凍ってしまったビールはいくら解かしてもガスが抜けたような状態になって、飲めたもんじゃないらしい。

まだまだ、これからも続くのだ。

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