旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-07-02 生ビールの話

親方楽談;生ビール話19

最初にチルドビールが目にとまり始めたのは、2002年からコンビニの「セブン・イレブン」が先行販売して、それからほかのコンビニでも販売するようになった製品。キリンの「まろやか酵母」と「ラテスタウト」だ。後にこれに続く製品としてサントリーの「プレミアムモルツ」サッポロの「ピルスナープレミア」などがある。これらのビールは生ビールで「チルド配送を前提とした新商品」だ。コンビニとタッグを組んだチルドビールのさきがけとなったのは、キリンビールとセブン・イレブンの共同開発で生まれた「キリン・まろやか酵母」で2002年の7月に発売された。これがチルドビールの第一弾だ。

このチルドビールの一番の特徴といえば、濾過をしないでそのままビンに詰めてあるという事だろう。つまり酵母が生きていると言うことで、この酵母の豊かな味わいが楽しめると言うことだ。しかし濾過をしておけば常温でも保存できるし、普通の配送で問題はない。チルドにすると言うことは冷蔵配送が必要になり、物流面での管理が大変に難しく、品質保持期限も60日と短くなってしまう。濾過をして普通のビールを作り味を犠牲にするか、美味しいビール飲んでもらうために会社側や物流側が苦労するかだ。

ビールは作り立てが一番美味しい・・と言う常識、それまでビール会社がコマーシャルなどで一生懸命に宣伝をして、製造工場に近い地域にそのビールを卸して販売していたがあくまで濾過済みの普通のビールだ。また生ビール、ビアホールの生樽など、料飲店向けにはほぼ確立した物流を確保していたが、一般の家庭向きではない。それでは各家庭で美味しいビールを楽しんでもらうには・・・。
多くのコンビニには、ごく普通にチルドの製品がおかれている。特にセブン・イレブンはこのときチルド物流に関してはかなり熱心で業界ではトップクラスのノウハウを持っていた。

この続きはまた明日。

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