旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-06-14 生ビールの話

親方楽談:生ビール話10

また、生ビールの話に戻るのだ。

生ビールでも、ビンに入ったビールでも銘柄によって味は違う。味が違うということはそれぞれのビールがそれなりの特色を持っているという事になる・・・たとえばあるビールは脂ものの料理に合うとか、あるビールは魚料理に合うとか・・もっと簡単に言えば、焼き肉屋さんにぴったりのビールとか、すし屋さんのにぴったりのビールとかがあるはず?作り手はそこまで考えていないようだけど、使っているお店の中には多少考えている人もいるはず。ビールグラスがもらえるからとか(最もこの頃はそう言ったサービスはほとんど無いようだけど)酒屋さんが進めるからとか・・それだけで決めているお店のほうが多いのかもしれないけど、本当にそれでいいのか?。疑問に思わなかったのか?。

アサヒビールの営業さんに聞いた話では、この熟撰は、開発担当者が家に帰っていつもの晩酌をしようと思いビールを取り出した(さすがビール会社にお勤めだけ合って、ビールを切らしたことは無いのだそうな)。しかし、気に入ったつまみが無い、冷蔵庫の中には豆腐が一丁だけ。仕方なくその豆腐に醤油をかけておつまみにしてみると、この時のその開発担当者の方のおうちで使われていた醤油に問題があったのか、豆腐に問題があったのか、それとも今まで冷奴にビールという組み合わせで飲んだことが無かったのか、とにかく「まずいっ」と感じたのだ。「醤油の味ってさいあくぅ」とも。このときから、醤油に合うビール、総じて言えば「和食」に最も合うビールの開発が始まったのだそうな。

私が長年考えていた事をそのままこの開発担当者の方は身をもって体験してくれたのだ。こういった人がいるから物事は進歩したり発明があったりするんだなぁ。
明日に続くのだ。

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