旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

04-01-16 野菜 Index

野菜:おかひじき

うちのお店にはとても大切な野菜、おかひじき。

原産地はアジア、日本、シベリアからヨーロッパにかけてと分布地域はかなり広くなっています。日本では、各地の沿岸の砂地に自生していて、古くから食べられる野草として知られていました。海岸から遠く離れた、山形県の米沢で栽培が盛んなのは、最上川を往来する船で運んだものが上流で定着、普及したものが栽培されるようになったからだと言われています。面白いですねぇ、海岸端の植物が山の中に定着するなんて。最も、日当たりと水はけのいい砂地があればどこでも(シベリアでも自生してるんですからねぇ)育つらしいですから。見た感じがひじきのように見える所から「おかひじき」の名前がついたようです。確かに緑色のひじきって感じがします。

どうしてうちのお店にはとても大切な野菜・・かと言うと。初夏から始まる「カツオの野菜盛り」には欠かせない野菜の一つだからです。カツオの野菜盛りには、ネギ・ミョウガ・人参・大葉・赤タマネギ・貝割れ大根・姫三つ葉・サラダセロリ・グリーンスティック・生姜・紅たで・ムラメ・ウド・・そしてこのおかひじきと、全部で14種類もの野菜が入っていますが、このおかひじきの食感はかなり大事です。

カツオの野菜盛りを注文されたお客様の中には、一帯どれくらいの種るの野菜が入っているのか、一つ一つお皿のふちに野菜を並べて調べていくお客様がいますが、この、おかひじきの名前をぴたりと出すお客様はめったにいません。ほとんどのお客様が「なにっ、この緑色のひじきみたいなやつ・・・なんていう名前なの?」って聞かれます。緑色のひじき、見たそのままですがこの「おかひじき」意外に侮れないやつです。本来の旬は、4月下旬から初夏にかけてとなりますが、カツオの野菜盛りに使うには何とかして9月の半ばごろ・・時には10月の頭ぐらいまでは頑張ってもらわないと困ります。今では、年間を通して栽培されているようなので助かりますが、市場に出始めの頃には、珍しいので買ってみるとその次の日から2週間ほどお目にかからない・・・困った野菜でした。

そんな困った野菜のおかひじき、今ではデパートでもスーパーでも簡単にお目にかかれます。世の中便利になったものです。で、うちのお店のカツオの野菜盛りを真似してみた・・・早々、おかひじきも入れてね・・。そんなお客様の声をよく聞くようになりました。

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