料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。 |
味噌漬けの話を少し書いてみます。
肉や野菜の味噌漬けは、古くからおこなわれてきた仕事のひとつです。味噌につけることで、素材の持つ臭みや強い脂分が和らぎ、また、淡白な素材の場合には、味噌が風味を高めてくれると言う利点があります。
とくにポピュラーなのが、西京味噌で白身の魚を漬けた西京焼きでしょう。使う魚は、サワラや銀だら、マナガツオなどがおなじみでしょう。どの魚も西京味噌につける事によって一味ランクが上がりますね。生臭さと水分を取って、つかりやすくするため、魚には薄く塩を当てておくのがポイントです。味噌は酒とミリンで伸ばすのですが、この伸ばすときの固さでつけ時間を調節できます。
簡単に西京漬けの割合を書いてみます・・参考になれば。
西京味噌2kgに対して、酒とミリン各90cc・・・うちのお店では各180ccぐらい入れますが。前者の西京味噌ならば約1日ぐらい、うちのお店バージョンならば2日ぐらいで程よい状態に漬かります。また、間にガーゼを挟んでおくと、味噌を洗う必要なくそのまま焼けて便利です。
なお牛肉などを味噌漬けにする場合は、肉は脂がきついため、魚の2〜3倍の漬け時間がかかると見ておいた方がいいでしょう。こちらは、ガーゼなしのじか漬けで、あえて味噌を表面に少しつけたままでサッと焼き上げ(サッと焼き上げて食べられるような肉をつけると言うことです)味噌の香ばしさを強調すると美味しく頂けます。
牛肉の味噌漬けで1つ。そうは言っても、脂のあるサーロインに使えるような部分を味噌漬けにするときには、やはりガーゼではさんだ方がいいかもしれません(個人的にはそうしています)。脂の部分に味噌がついていて、焼いたときにこげた所が香ばしくって好きだ・・と言う肩はそのままのじか漬けでもいいでしょうが、脂の部分の甘味が好きだという方はガーゼで挟んだほうが、味噌漬けにしたときの独特な甘味をそのまま味わえます。