料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。 |
昨日の続きです。
このグレープシード油の採油専用のブドウと言うのは当初は作られていませんでした。ワイン用のブドウを大量に消費するチリなどで、この油が作られてのはそうした理由によります。しかし、最近では、消費の伸びにつれて徐々に生産地も増えて、業務用製品としてあつかう事もできるようになりました。
グレープシールド油ほど話題にはなりませんでしたが、特有の香ばしい風味と色合いの美しさで人気上昇中の油・・パンプキンシードです。原産地のオーストラリアでは古くから親しまれてきた高級油です。特殊な品種のカボチャの種を低温で煎り、圧搾するのですが、精製しないので独特の香りと味が生きています。コクはありますが、さらっとした味わいが特徴です。栄養成分も豊富で、ビタミン類やミネラル・ポリフェノールを豊富に含んでいます。体内のコレステロール濃度を下げるリノール酸と、悪玉コレステロールの濃度だけを下げるオレイン酸も、全体の約80%と高い割合を占めます。
香りや色合いを生かして、ドレッシングや、料理の仕上げなどに加熱せずに使うといいようです。精製していないので加熱調理には弱いようです。調味料としてレパートリーに加えたい油ですね。問題は他の油と比べて非常に高価な事です。エクストラバージンオリーブオイルなどと比べてもまだ高い。ただし、グレープシード油と同様に、こちらも消費の拡大につれてさらに価格が下がる可能性もあります。
私のお店でもグレープシード油とパンプキンシード油の両方使っています。パンプキンシード油のほうはまだまだ研究中ですが。日本の油でも椿油などはこの類に入ってくるのではないかと思います。いったい、どんな料理に使っていけるのか、これから勉強していかなくてはいけません。本当に油1つでも奥が深いですね。