旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
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03-08-14 調味料 Index

調味料:砂糖 3 (歴史)

サトウキビの原産地は、南太平洋ニューギニア。紀元前8000年にはすでに栽培していたと言う伝説が伝わっています。これが東南アジアを経て、インドに伝わっていったと言われています。

インドでは、おそらく現在の黒砂糖に近いと思われる砂糖が、薬として使われていました。最古の仏教典にも、その記述があると言われています。これらがアラビア商人の手によって、東は中国へ、西はペルシャ・エジプトへと伝えられた。日本への伝来は奈良時代のこと。仏教を伝えた事で有名な中国の僧、鑑真が、薬として中国から運んできたと言われています。

その後15世紀には茶の湯の文化とともに砂糖を使った菓子がもてはやされるようになりました。輸入のみだった砂糖の国内生産が始まったのは、江戸時代半ばからです。すでに17世紀から砂糖を作っていた琉球(沖縄)からサトウキビを取り寄せて、江戸城内で試験的に始めたのが最初だそうです。また各藩にも製糖業を奨励しました。徳島や香川で、日本独自の和三盆が生まれたのもこれがきっかけだそうです。

砂糖は、当時日本では薩摩の黒糖しかなく、八代将軍吉宗が糖業を奨励した事により高松藩主、松平頼恭が平賀源内に命じて砂糖づくりを研究させました。 しかしサトウキビの栽培はできても、なかなか製糖法を完成させることはできませんでした。 苦心の末、「雪のように白くて味もよい、舶来品よりもすぐれている」という 評判の高い白砂糖づくりを成功させたのは、池田玄丈の弟子、向山周慶(一七四六〜一八一九)です。周慶の苦心を伝えるエピソードもたくさん残っています。

砂糖の話しに平賀源内が出てくるとは思ってもいませんでした。何でもそうですけど、歴史の話になると思ってもみなかった人の名前が出てきておどろいちゃいますね。

明日はその砂糖の使い方を書き込んで見ます。

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