料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。 |
今回から少しのあいだ、塩について書いてみます。本当は、中国とか韓国の調味料について書いてみようかと思ったのですが、あまりに複雑でまとめられないので、とりあえず塩の話を先に進め、そのあいだにまとめて見ます。
日本では、長らく「塩専売制度」が存在して、専売公社が塩の製造・販売を一手に行なってきました。このあいだは、一般的に塩と言えば、いわゆる精製塩・青いパッケージでおなじみの「食塩」や赤いふたの小瓶の「食卓塩」などの数種類に限られていました。しかし、平成9年4月1日から、新しく「塩事業法」が施行されます。塩の製造、輸入、販売が一般に解禁されました。現在では、外国産や国内産各地のさまざまな種類が流通しています。これらを使い分けるには、それぞれの特徴を知る必要があります。
まず、原料の違いでみてみましょう。
1.海塩 (海水から作る塩のことです。)
純国産塩:日本近海の海水を使って作った塩の事です。
再生加工塩:メキシコやオーストラリアなど、原料を海外から輸入して、日本で作る塩の事です。
海外産塩
2.岩塩 (地殻変動によって海水が地層に入り込んで形成した岩塩層を採掘したもので、海外産のものだけです。)
とくにバラエティに富んでいるのはが海水を原料とする1で、原料よりもむしろその製法によって出来上がった塩の個性が左右されます。
うちのお店で使っているのはイスラエル産の岩塩で、今から1億年とかの昔に作られ塩です。使ってみると分かりますが、なんとも優しいと言うか、専売の頃の「精製塩」とはまったく味が違います。成分的に調べてみると、塩化ナトリウム分は全体の7割ほど、残りは海の水にも混じっているミネラルとか重金属などなどなど・・なのだそうです。
明日は簡単に海水が塩になるまでを書いてみます。