＜写真（もちろん天然もの！）は安来寿しさんのご好意で転載させていただきました。＞

カンパチ・・・。

青魚の中では調和の取れた味わいの魚です。夏のシマアジについで人気のある魚ですね。
味もシマアジの次ぐらい・・・あくまでも個人的な意見ですけど。大きい物では２０キロを超える物もあると言いますが、美味しいのはせいぜい２〜３キロぐらいの物ではないでしょうか。おすし屋さんにいくと「白身」として扱われている場合が多いと思います。青魚なんですけどねぇ。この頃はシマアジと同じように稀少になってきてかなりの高値で市場に出回っています。ハマチのように養殖物がけっこう出回っていますが、やはり脂肪分が多く一口ぐらいなら・・ってとこですかね。

まだおすし屋さん初心者（今でも中級者の前の方にいるくらいですけど）の頃にはまさに憧れのネタでしたね。もちろん天然物のカンパチ・・・。ちょっと余裕のあった時に小さな声で、できれば聞こえないようにしながら「すいません・・カンパチを・・」ってお願いしたら「へいっ、カンパチですねぇ・・今日は天然の物凄く良い所が入ってますからねぇ〜」って、大変威勢のいい声でお答えされてしまいました。天然の物凄くいい所のお勘定はやはりものすごくいい所でしたけど！！！！。

手際よく握られて目の前に鎮座ましました時には、本当感激しました。しばらく眺めていたくらいですから。結局一口でパクッといってしまったのですが、あのときの美味しさは忘れないナァ・・。くどいけどお値段も！！！。後になってシマアジを知るまでは、アジ科の魚の中では１番美味しい魚だと思っていましたから。そうは言っても、旬のカンパチの美味しさは今でも口にするたびに感動するくらい好きな魚ですから、おすし屋さんに行けば（カンパチが旬の時ですよ）いきなり最初から「カンパチ握ってください」とオキテ破りな注文をしてしまうほどです。ああっ、こんな事ではいつになっても上級者の方々と同じカウンターには、恥ずかしくって並べないナァ・・・。それでも大好きカンパチ・・。

貴田乃瀬の親方は勘八、安来寿しの大将は間八、どっちが正しいか、大将に聞いたところ、こんな返事が返ってきました。

『カンパチの件ですが、一般的には間八で、昔の俳句や川柳には勘八として登場しています。名前の由来からすれば間八（上から見ると眼の間に黄色の線で八の字が書いてあるように見える）だと思いますが、魚自体が殆ど当て字なのでどちらでもいいと思います。』

・・・なるほど〜、確かに当て字だよな。＜Nojee＞