旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

03-05-16 鮨ネタ Index

鮨ネタ:羽太 (ハタ)2

<写真のキジハタ、アカハタ、クエは安来寿しさんのご好意で転載させていただきました。>

この「マハタ」がどうして九州地方で「ハレ」の日の魚として珍重されるのか、その理由は分かっていませんが「ハタ」と言うのは神前に供えるさまざまな、祝詞(のりと)では「ハタの広物・狭物(ひろもの・さもの)」と呼び、鰭(ひれ)の古称のなのだそうです。で、「マハタ」はいかにも鰭(ひれ)の立派な魚です。後に「ハタ」と言う言葉自体が転じて魚の名前となり、そのまま縁起魚として定着して言ったのではないかと言われています。

ハタと言われる魚は「あやかり鯛」と同じく、日本全国にまさに「馬に食わせるほどたくさんいる」のだそうです。「あやかり鯛」と言うのは、赤い魚や、かたちの似ている魚ならば何でもかんでも「○○鯛」と名前をつけてしまう日本人が考え出した偽物ではなくって、あくまでも「○○鯛」だと言い切る方法ですね。話をハタに戻しますと、日本には約40種類の「○○ハタ」と言う魚がいるそうです、いずれも盛夏から秋の刺身が最も美味とされ、関東では特に「マハタ」を珍重、長崎では鯛よりも高く評価され、高級魚の扱いを受けています。長崎の卓袱料理(しっぽくりょうり)では丸いテーブルいっぱいに並べられた全品15品から20品にも及ぶ「ハタ」料理、中華料理で言えば「満干全席」があります。

「ハタ」の頭から、尻尾まで、普通の魚だったら捨ててしまうような内臓まで、ありとあらゆる部分を美味しく食べきる料理が考案されています。話が少しそれますが、相撲の九州場所ではクエやハタなどで作ったちゃんこ鍋がを食べる事が力士たちの憧れの的なのだそうです。半端な値段ではない、このちゃんこ鍋・・タニマチさんにもかなりの出費になりますから、相当のごひいき力士でない限りやたらと食べさせてもらう事は出来ません。

クエなど、大きなものは100キロにもなるものもあります。相場としては1kg1万円ぐらいだと言われていますが、あくまでも浜値ですから料理屋さんに行けば値段はさらにグ〜ンと上がります。普通の人が食べるのならば清水の舞台から飛び降りる覚悟があれば何とかなるかもしれませんが、なんと言っても体の大きな力士です。いったいいくらぐらいがお腹の中に消えていくのか・・・・。ただ力士になっただけではなかなか口に入らない。

「ハタ」や「クエ」や「アラ」・・まとめてしまいました。

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