旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

03-05-09 鮨ネタ Index

鮨ネタ:総角 (アゲマキ)

アゲマキ・・。

名前の由来は、昔の子供の髪型「総角(あげまき・・と読みます)」に形が似ているためと言われています。殻は細長いマテガイ形で、市場ではしばしばマテガイと間違えられる事もあります。殻の長さは10センチほど、高さは3センチほど、殻の前後はぴったりと締まらないのです。話が少しそれますが、以前ミルガイの話しをしましたね、そのミルガイの偽者と言ったらかわいそうですが、よく間違えられる貝にナミガという貝がいます。種類も違うのですが形がそっくり・・で、この貝も殻がぴったりと締まらないんですね。本物は締まる・・そうじゃないのは締まらない・・ちょっと何か発見したような気になったものですから・・・・。話がそれてすいません・・。

元に戻って。この貝の旬は2月ごろから5月ごろなのだそうですが、この貝の握りを一度だけ食べた事があります。九州は有明湾の近くの港町・・最もここが一番の産地なんですけど。観光で行ったのですが、行ったわりには観光地らしくなく食事を取る場所も見つかりません。困っているとおすし屋さんが一軒・・ありがたやぁ、たすかっちゃったぁ。で、入ってみると有明湾で取れた魚がネタケースにいっぱい・・こりゃァいいすしやさんだぁ・・。じっくりネタケースを見回していると、お店の親方がニヤリと笑って「観光客の人だね・・面白い鮨握ってやるから食べていきなさいよ・・」・・別に面白い鮨でなくってもいいんです。美味しければ何でも食べちゃいますけど、面白いのは私の顔くらいでしょうから、そんなに美味しくないと思ってますから・・・話とちゃんと続けます。

てなわけで、握ってもらったら最初に出てきたのがこの「アゲマキ」。酒にショウガを少し入れた鍋で火を通してあるのだそうです。特有の匂いと渋みをもっているので、まず一仕事しておかないとうまくないとの事です。口の中にポイッと入れてみるとマテガイとはやはり違う味わいです。でも、美味しいじゃないですか。「美味しい??」・・って覗き込むように聞かれて少ししゃくでしたが間髪いれずに「おかわりください」って答えてました。

ここいらへんではめったに見る事もない貝ですが、どこか近くで握ってくれるお店はないですかねぇ。

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