旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

03-05-07 鮨ネタ Index

鮨ネタ:蝦蛄 (シャコ)

<写真は安来寿しさんのご好意で転載させていただきました。>

シャコ・・。

少し贅沢を言わせてもらえば初夏の子持ちのものが最高・・・だと思うけど。これは(所によって)カツブシと呼ばれる少し固めの玉子が芯のように入っているのですが、ただし全部に入っているとは限りません。

生きたものをお店で茹でて握ってくれたりすると、香りもあってこれまた最高だと思いますが、まぁ、これも贅沢には違いない。シャコは江戸前のおすしでは、だし・醤油・ミリンの煮汁に茹でてから漬け込んで使われてきました。現在では茹でて殻を捌いたものが年中出回っていますが、冷凍にしてあったりで味的には数段落ちてしまうのは止むを得ない所ですかね。春から初夏までが旬で、それ以後産卵を終えたものは極端に身がやせてしまうので、秋口まで美味しくありません。子持ちにこだわらなければ、それ以後冬からでも味わえます。

見た目には姿が悪く、あまり上品ではありませんが、味はいいんですねぇ。(私のようじゃないですか・・)同じ甲殻類でもえびや蟹とは違って頭胸部全体が甲羅でおおわれておらず、後方の3胸節が露出していて、腹部のように見えます。また、カマキリのカマのように見える足を持ち、この部分だけを剥いたものもなかなかの味わいです。

ここいらへんでは三河(知多半島)あたりのものが有名ですね。握りにするなんて、面倒くさいことをしないでシャコだけを山盛り塩茹でにしてビールを飲みながらひたすらたいらげるだけ。海老とは違った味があって美味しいですね。漬け込んでから握る江戸前の握り・・当然美味しいけれども個人的には煮ツメをぬったものが好きです。以前、東京の新しいすしを握る店に行ったときには、岩塩をかなり細かくすりつぶしたものをパラリとかけて食べた事があります。これまた美味しかった。

仕事と言うのは、常に新しい物を考えたり実行に移して言ったりしなくてはいけないんですねぇ。お鮨にも新しい風が吹いているのでしょうか・・・。

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