旬肴地酒 貴田乃瀬
旬肴地酒 貴田乃瀬
静岡県浜松市田町 231-1
TEL: 053-455-2832
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料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。

03-05-06 鮨ネタ Index

鮨ネタ:海松食 (ミルクイ)

<写真の本ミルは安来寿しさんのご好意で転載させていただきました。>

ミルクイ貝・・通称ミルガイ。

名前の由来は、太い水管にミル(海草)がはえていて、水管が伸びたり、縮んだりする時に貝がミル(海草)を食うように見えるため・・と言われています。

近年、ミルクイ貝のすむ内湾の環境が都市化の波に押されて変貌したために漁獲量が減り、その代用品として、白ミルと呼ばれる別の科に属する「ナミガイ」が多く出回るようになりました。「ナミガイ」は、ミルクイ貝とほぼ同じ大きさですが、殻は白色で薄く貝の殻がミルクイ貝のようにぴったりと閉まらないという特徴があります。殻から外され捌かれた後では見分けが使いないかもしれません。

ホッキガイのようにサッと湯通しすると先端部分がきれいなピンク色になり、彩りも鮮やかになります。甘味を持っている貝ですから、ホッキガイと同じくそのまま丸ごと握ってもらって、一口で行きたい握りです。どうでもいい話で申し訳ないのですが、この商売に入ったばかりのころ、先輩にだまされた事があります。ミルクイ貝が水管の中に水をいっぱい吸い込んで大きくなったところが男性の×××に似ているために、この貝の名前は「チンチン貝」だと言うのです。何事にも疑うことを知らずに純粋だった私はかなり長い間その名前を信じていました。ある日先輩に「おいっ、魚屋に行ってチンチン貝もらって来い」と言われました。私は魚屋の店先に行って大きな声で「すいませ〜〜〜ん・・チンチン貝くださ〜〜い」と叫びました。魚屋の店内は凍りつきました。次いで爆笑・・・ひたすらの爆笑でした。

そんな思い出のある貝で、すし屋さんのカウンターでこの貝を注文するたびに名前を間違えそうになり、一人で思い出し笑いをしています。
昨日と言い、今日と言い本来の話とまったく関係のないことばかり書き込んでしまいましたねぇ。でも、美味しい貝です。

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