料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。 |
サザエの名前は、ささやかな「家」を意味する「さだえ」からきていると言われています。(どうして「さだえ」なのか分かりませんが)身はかたく、特有のほろ苦さがサザエの旨味ともいえます。
三陸を除く北海道南部から九州までの日本各地と、朝鮮半島の南部にかけて分布しています。水深で言えば50メートルぐらいの深さまでの海草の多い岩礁がある辺りに住んでいます。外洋の波の荒いところに住んでいるものはトゲが成長して、内海の波が静かなところに住むものはトゲが短く、またトゲのないものもあります。東京ではトゲの立ったものが良質のものとされていますが、トゲがあってもなくっても味には変わりはありません。このサザエの殻の口にある蓋の所から貝割りを差し込んで貝柱を切り離します。ワタの部分をはずし、身の部分だけを口の部分が上になるようにしてまな板の上におき、庖丁でサザエの身を削いで広げていきます。サザエの開きのようになりますが、こうしないと塊のままでは握りになりません。で、その薄く開かれたサザエを握ってもらいます。
コリコリ、シコシコ・・この瞬間サザエはつぼ焼きのためだけにあるのではないことを知ります。口中に広がるサザエ特有の香りと潮の香り・・。なんと言う至福。隠し庖丁を入れて食べやすいようにしてくる事もありますが、出来ればシコシコ・コリコリのほうがいいと思います。そう言えば、ワタを握ったものを食べた事がありません。どうしてワタを握ってもらわなかったのでしょうか、出してくれなかったのでしょうか??。春先から初夏にかけて旬を迎えるこのサザエ・・今年はワタを握ってくれるのかどうかを確かめないといけません。
シコシコ、コリコリ・・・。こんな食感の握り・・・・そんなにありませんよね。