料理とお酒の相性を知っていて食べたり飲んだりする方が、なおさら美味しく味わえます。
ソムリエがワインを薦めるように、料理に合わせた日本酒を提案する時代が来ました。 |
<写真のカイワリ(ヒラアジ)は安来寿しさんのご好意で転載させていただきました。>
アジ科の魚数ある中でも、このシマアジにかなう魚はないでしょう・・・と言うくらいに美味しい魚です。魚好きは鯛やヒラメ以上だと言う人もいます。大きい物は1メートルにもなり、重さも10キロ以上の物もあります。ところがシマアジの場合は余り大きな物は味がよくありません。刺身にしても、おすしで握っても1番いいのは30センチ〜から40センチぐらいの物ではないでしょうか。
この頃は養殖の物も多くで待っていますが、やはり天然物には今一歩かなわない所がありますね。天然の物は身が赤く透き通って色も鮮やかです・・・ああっ美味しそう!!。このシマアジ、おすし屋さんでは面白いわけ方をするそうです・・もちろん全部のおすし屋さんではありませんが。背中の銀皮を残せば光もの・・残さなければ白身でいいのだそうです。これは面白い。同じ魚で光ものと白身に分かれるなんて・・。
以前、伊豆に行ったときに「カイワリ」と言う魚の握りを食べた事がありますが、地元ではシマアジにも負けないと太鼓判を押していました。実際、旬の良いものを頂いたようで、口の中に入れたときに感じたインパクトはシマアジと同じくらいの物でした。
またあるときに頂いたシマアジの握りは、身をほんの少しあぶってあり、その香ばしさがシマアジの脂の旨味を一段と引き立てていました。これまたいろいろな仕事があるんだナァ・・。
高級魚ですからおすし屋さんでも結構いい値段がします。しかし、値段だけのことはあると思います。・・・・自分が好きなだけなんでしょうが。時期になると私のお店でもシマアジを刺身でお客様に出しますが、これは魚屋に進められたからではなく、おすし屋さんに行ってあまりの美味さに驚いてしまい、早速次の日から(次の日には市場にいいものがなく、実際は驚いた日から4日ほどかかりました)自分のお店で使う事にしました。アジ科の魚は本当にどれも美味しいですねぇ。
さて、明日はマグロ・・キワダ(キハダとも言います)マグロにして見ましょうか。